ストレッチをしない方がいい事ってあるの?人によっては逆効果?
トレーナーの池田です!
- ストレッチは身体に良いからみんなやるべき!
- 腰痛予防には股関節のストレッチ!
と一般的によく言われているのですが、はたして本当でしょうか?
もちろん硬いことによってちゃんと体が動かせなかったり、姿勢不良が起きてしまってる場合には非常に効果的なのですが
- 緩すぎる筋肉を伸ばしてしまうことによるリスク
- 特にストレッチが必要ない方が行うことによるデメリット
これらを考えたことはありますでしょうか?
「ストレッチはとりあえずした方がいい!」については個人的には懐疑的なので、その理由について解説していきます!
ストレッチをしない方がいい事ってあるの?
関節の弛緩性とユースレスレンジ
弛緩性とは異常に関節が緩んでしまい、参考可動域を大きく超えて動いてしまうことです。
例えると肘の過伸展(真っ直ぐよりも伸びてしまってる状態)や180°の開脚などがこれに当たります。
以前の記事でも解説しているのですが、関節可動域には大きく柔軟性と可動性に分けられます。(もっと分けると機能的可動性と言うのもあり、私のインスタなどでは解説してます)
簡単に説明すると柔軟性は組織そのものの動く可動域で可動性はコントロールできる可動域のことです。
そして怪我が起こりやすいのは可動性と柔軟性の間のコントロールできない可動域であり、この可動域はUseless Range(ユースレスレンジ)と呼ばれています。
そのため参考可動域を大きく越えた可動域(弛緩性)はコントロールができないので、怪我につながりやすいとも言えます。
話を戻しますが緩すぎることによって問題が起こりそうな(起きている)関節を更に伸ばしてしまうと、更に組織は緩みすぎて不安定になってしまい逆効果になってしまう可能性もあります。
筋紡錘の働き低下による脳機能の低下
筋紡錘とは筋の長さの変化を感知する固有受容器で、筋が急激にに伸ばされると、「これ以上伸びたらダメージ受ける、ヤバイから収縮させよう」と筋を収縮させて保護しようとする反射を起こします。(伸張反射と言います)
ストレッチを行うことによって筋紡錘の働きが低下します。
運動前にストレッチするのがよくないと言われる理由の一つがこれで、筋出力が低下しパフォーマンスが低下すると言われてます。
じゃあ運動前以外なら関係ないんじゃない?と思われるかもしれませんが、筋紡錘からの刺激は脳機能を強く活性させます。
そのためストレッチによって筋紡錘の働きを弱めることによって、脳への刺激が減り大脳皮質や脳幹の働きが低下する可能性があります。
脳の働きが低下すると
- 姿勢や筋緊張がコントロールできなくなる
- 交感神経が過活動になる
- 痛みの制御ができない
こういった問題点が起こりえます。
関節可動域が狭すぎる方や筋が過度に緊張している部位に関してはこれを上回るメリットがあるので行った方がいいのですが、ストレッチする必要がない部位に対して何も考えずにストレッチを行うのはデメリットの方が多くなる可能性もあります。
まとめ
以上です。
今回お伝えしたかったのは、ストレッチが悪いと言うわけではなく「ストレッチをする必要がない方」が身体に良いと思って無駄にやり続けることがマイナスに働く可能性があると言うことです。
あとはシンプルに時間を取られてしまうので、そこもデメリットの一つと言えるかと思います。
筋トレ前のストレッチについての記事も前に書いてるのでこちらもご覧ください↓
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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